─アーヴァインの部屋─
[舞を終えた後はまた、しばし黙祷を捧げ。
それから、壁際に立つヘンリエッタに笑いかける]
それでは、参りましょうか。
眠られた方の側で、長く静寂を乱すものではありませんし。
[未だ血の気配の残る空間に長くいるのもよい事ではない、という事もあり。
ヘンリエッタを促し、主の部屋を出る]
さて……それでは。
これから、どういたしましょう。
館内のどこに何があるか、私の知る限りでお教えしておきましょうか。
[広間に戻る事を提案しなかったのは、トビーの様子が少しばかり気がかりだったからだが。
館内の事を把握しておけば、それだけ身を守りやすいだろうという思考もあった]