[いつもの朝日は無いけれど、目が開く。
とたん、ずきんと頭が痛んだ。
そうだった、リアル人狼ゲームにまきこまれ、強い酒を飲んで広間で寝落ちた。
広間?
体の下にあるのはベッドのようだけど、と思いながら目の前にある黒い物体をみつめた。
は?誰かの頭部?
一瞬どくりと胸が騒ぐけど、自分の手の中の感覚に気づいて、視線を動かす。
この骨の出っ張り具合は、男の手?]
あ゛?
[どういうことだ。
むくりと上半身を起こすと、再び頭の血管がどくどくと音を鳴らすが、それよりもこれは誰だと。
背格好的にはkrutだと。]
…………?
[状況を整理すると。
広間で寝落ちたらベッドの上にいて片割れにkrutがいて彼の腕を私がつかんでいる。
ということは、推測とカンがあっていれば]