[案じるように向けられる青い双眸。素直に頷くカチューシャを軽く撫で遣りミハイルの家へと歩んでゆく。窓越しにいるロランと話をするために――]――…は。[ロランの問いにわらうかのような音と共に息を吐き出す]殺す為に来たならカチューシャを連れてはこないよ。それに銃声を聞いて慌てて駆けつけるなんて事はないだろう。ミハイルの腕は――…信用できるから。[頬に傷を残した彼をじっと見詰め]ロラン、……もう人を襲うな。[出来るか如何かでなく、それを止めろと彼に告げる]