[家の中から姿を消し、天空にふわりと舞う。娘が目覚めたなら直ぐに行動を起こすことだろう。サリィはそれを見届けるべく、静かに空に座した]あの、森へ───[娘を森へと誘った理由。それは、とある者を探すため。森は自分を拒むような気配を湛えている。それ故に人を介在して様子を探り続けていた。未だその成果を得られてはいなかったが]………────様……[呼ぶ名は音にならず、ただ光に掻き消えて。しばしの間は娘の動きを辿るべく、意識をそちらに集中した**]