[ふわりと揺れる淡い色の髪に目を細める]……そうかな。僕は、可愛いと思うけど。[可愛くないというカチューシャに言葉を重ねた。大丈夫と返事が聞ければ安堵したように頷いて]同じ葡萄酒ではあるんだが少し熱を加えて発酵を止めたものなんだ。酔いにくい代わりに他より甘い。[マクシームあたりならば熟成されたものを好むだろうがカチューシャには其方の方があいそうな気がした]――…は、は。相変わらず仲がよくて妬ける。[兄妹の遣り取りに男の表情が和らぐ]