― 美馬運動公園 ―
[ 人が来ないように見張りをしていますからと、
タマキから笑みと共に道具一式を押し付けられ、
気怠けに――実際、未だ身体は重い――ゆるりと歩む。
血塗れのシャツは流石に取り替えたが、パーカーまではない。
公園内の何処か、までははっきり示されなかったものの、
大体の予想はついた。短い付き合いではないのだし ]
……生きてっか。
ったく。
何、妙なモンに喧嘩売ってんだよ。
[ 辿り着いた場所には、やはり、いて。
大丈夫、には到底見えない緋の量に眉を顰めつつ、
地に転がった“友人”の傍にしゃがみ込んだ ]