[問い掛けるヒューゴ>>339の声が今ははっきりと耳朶に伝う]
(起きるのがこわい)
(けど、ヒューゴも、おじさんもおばさんも)
(大事なひとを心配させたいわけでもなくて)
[不安、と聞こえ、自分は自分がこわいのだと思う。
己に不安を懐くのは過去に制御できぬ力があったことを思い出して]
(教える、なんて……)
[知って怖れたのは両親で
ヒューゴや彼の両親が同じであるとは限らない。
正体も知れぬ子供を引き受け慈しんでくれたひとたちなのだから、と
そう思いながらも惑うのは血の繋がりある両親でさえとも思うから]
(家族ってこんなにも大事に思ってくれるものなの?)
[兄のようにあったその人の言葉に心が揺れる。
そこまで思ってくれる人の声を聞きながら眠り続けるほどかたくなではなく]