―広間―[頷いたダーヴィッドが玄関の方へ行くのを見やって、またフォルカーを見た]なあ、お前さんだったら…どうするよ?[少年へ問う声は、ボソッとしたものだった。伸ばしたままの手の平にシュークリームが置かれた感触と、ローザの声ににやりとして]そうかぁ?男心なんてカワイイもんだろ?[さんきゅう、とクリームを詰められたそれにぱくついた]…甘いなぁ。[シュークリームなんだから、あたりまえだった]