―広間―[湿り気を帯びた髪が常より色を濃くみせていた。既に居たエーリッヒたちに軽い会釈を向けて足を踏み入れる]あれ。[テーブルの上の本>>229を認め、小さく声をあげた。歩み寄り本の表紙をなぞる。それは読んだ事のあるお伽噺]これ、どうしたのか誰か知ってる?[ぽつと誰にともなく尋ねを向けた]