─過去の一幕・公園─[知らない場所があるというのはどうにも落ち着かない。居候先から通うことになったこの区画も、何度か用事のない住宅街まで足を運んで。そんな帰り道だった]こういう場所があるのはいいな。たまにはのんびりと…。[走り回る子供達を眺めながら瞬いた。甲高い歓声と一緒に聞こえてきた音が、聞き覚えのある流れを紡いでいたようで]……?[音の元を探して首を巡らせる。丁度噴水の傍に居るのは一人だけ。若い青年らしき姿。それとなく調子に合わせて歩きながら近づいてゆく]