…カチューシャ。 [もっと作る、なんて言う言葉に、くにゃと目尻が下がる。手をぐいと上げ、頬の血を擦る振りをして一度目元を拭った] 飢え…は、さ。 お腹だけじゃないんだ。 カチューシャのご飯で満たしていても、 別の所の…喉が渇いたり…[続く言葉は告げられず、目をそらす。手元で黒銀の大きな狼がふると一度身を震わせた]