[目覚めることがこわい。
けれど目覚めぬままあれば家族と思ってくれるひとたちを哀しませる。
一度、言葉を交わしてから、再び選んでも遅くはないかもしれない。
揺らぐままでは安らかには眠れないのもわかっていて]
――……ん。
[まどろみからさめる一音を零した。
伏せた睫毛はピクと震えてから持ち上がり紫紺がぼんやりと天井を映す。
両の手に、力を籠めて、ヒューゴの手と、恩人たちの手を握り返した]
そんなに心配しなくても大丈夫。
少し、ゆっくりしようかと思っただけ、だから。
置いてったりしないよ。
[少しだけ遅れてヒューゴ>>304への返事をし困ったように眉を下げる*]