― ゲルダの家へ向かう途中 ―[後輩の挨拶の声や、フーゴーとその愛鳥の声を背に、砂浜を抜け、道に辿りついて暫く後。同じ方向へ向かう良く知った後ろ姿が視界に入る。] ヴィリーさん、おはようございます。 (貴方もゲルドさんのところに行かれるのですね。)[幼馴染とゲルドが実の兄妹のようであることは承知。故に、彼がこの道の先に向かう場所といえば、そこしかないと思い、挨拶の声音に断定系の想いを乗せて、声をかけた。]