>>346>>348>>352
[帽子から零れたのは耳だけでなく背より長い髪。
鮮やかな紅葉色に目が向き気付かれなかったのは幸運だった。
古代語の響きに兎耳が微かにピクピク。
幻術で隠されたそれは他の者の目には見えないけれど]
……ん、
[上から振る声にさすがに意識も浮上しかけた時。
デリケートな部分を思いっきりつかまれた。
神経が集中している場所なんだからその衝撃は半端なく]
きゃあぁあぁぁーーーーーっ!!
いたたっ、やめ、やめてぇーーー!!!
[痛みに硬く目を瞑ったまま。
不安定な姿勢とも知らず必死に耳を庇おうとジタバタ]