それにしても、『願い』……か。自分の全てを捨てて、他の力を使ってまで叶えたい願い。私には、どちらも理解できませんわねぃ。―――主様はそういうのあります?『……』[そこで初めて、水竜王はピタリと止まって、言葉を紡いだ]『……きっと。お前と同じだ』私?[キョトンとした顔で、水竜王へと振り向いた]「本物」に負けないような輝きを持つ「偽者」になる。ということかしらぁ?主様って、生まれつきの竜じゃなかったですの?