空では流石に一心同体ですね。
[ふ、と微笑んでの突撃。
槍先は綺麗に流されて頬を掠めるに留まった。
チャージのスピードで振り回される付けると乗り手の方がもたなくなる。勢い緩めて体勢を戻している間に相手は上方を確保していた]
早い…!
[竜の動きもさることながら、繰り出される剣筋が。
肩を狙った一撃は槍の柄で受け、上半身を逸らしながら捻るが腕を狙った攻撃は躱しきれなかった。右籠手も間に合わず、左上腕をサクリと切り裂かれた]
く…ヴィーデ、左から11時へ。宙転!
[左に避けて、右斜め上方へと進路を示し、身体が鞍から浮かないように鐙へと力を入れる。薄翠竜は指示通りの軌道を回って腹を上空へと向けた]
たぁっ!
[天地がひっくり返った体勢のまま、上から槍を振り下ろす。
合戦ならば刃を立てるが今は模擬試合。途中で槍の上下を入れ替え、柄底で肩を強打しようとした]