[>>248ベルナルトの笑みへと、前髪の向こうで男も柔く笑む] いいよ。[応えはたった一言。柔らかな月夜に誘う声色は、それきり黙する。残された人々を見守るイヴァンとベルナルトの傍、男も黙って結末を見届けるのだろう。おいしいワインを教えてくれた、柔らかなショールを貸してくれたやさしい人の行く先を彼らとともに見守るだろう]