……なるほど。
簡潔に言って。
主様も、私と同じく変人だった。ということですかぁ。
[その言葉の、「変人」という言葉の中身には、計り知れないほどのいろんな意味が渦巻いていて。
それを、他人に理解させることは到底不可能に思えた。
それでも、水竜王はその意味を全て理解し、静かに佇んでいる。
まるで―――波紋一つ立てない、静かな水面のように]
―――フフッ。
[ナターリエが、静かに微笑み、水竜王へと抱きついた]
……願い、叶えましょうね。
この世で出会った、最も愛しきお方。
『……フン』
[最後に、ようやく水竜王が、小さく笑んだ]