あ、聞いたらまずかった?
[ナイショ、と笑うカルメンの返答を聞けば、理に触れることか、と今更に察しまずったかな、と思ったものの。
どう見ても自分の知る彼女よりも大人びた姿は未来の彼女で合っているのだとはその笑顔が肯定しているようなものだった。
ただでさえ年下な上色々コンプレックスを抱えている身としては非常に複雑極まりないの、だが。
頬を撫でる仕草の優しさと、彼女自身の穏やかな空気がそれを表に出す気を削がれ。
フォルカーとユリアンにも労いの声をかけるカルメンの膝に頭をあずけたまま、睡魔に抗うこともできず眠りに落ちたのは仕方のないことだろう。**]