>>361アラァ、水も滴るイイ男ォ。[絡み付いていた紅は押し流され、女の体へと戻っていく。男から奪った生気と水の気が、白い肌に走る傷をゆっくりと癒した]ゥフフ、美味しい水だことォ。少ォしは毒も薄まったかしらァ? ねェ?[事情など知らない男へ問う声は、始まる前と変わらずに甘い。けれど]イヤァねェ、他のコのお手付きィ?私、残りかすには興味なくってよォ。[他の植物の名に、つんと横を向く。誇り高きを旨とする紅薔薇の妖魔は、それっきり興味をなくしたらしく、ふわり花弁と化して*消えていった*]