だから、起きてくれ。頼む。[思ったままを口にすることはあっても、願うまま言葉を口にするのは慣れないことで、今まで怠けてきたこと。伝わってると思っていたのは己の甘えだったと気付いたからこそ、もう慣れに逃げたくはなくて。祈る気持ちで目を伏せて、心から願い、口を閉ざした後。握り返された手の力と、静寂を破った一音>>360に、目を開き]馬鹿たれ。心配するに、決まってるだろう。…起きてくれて、良かった。[下がる眉に、ようやく見ることの出来た紫紺に。安堵で緩んだ表情を返し、息を吐いた**]