[見つけた紙に、ゲルダへの言葉を記していく。
ペンは、はじめ掠れたが何度か試すうちにそのインクが出て]
ま
『シチューを少々いただき し 。
ありがとうございま かっ た
おいし です。
食べ過ぎていたらごめんな た
さい。
Otfried=Fechner 』
[左半分は流れるような、右半分はミミズがのたくったような、そんな奇妙な書付。出来上がったものを、ざっと見直す。頷くと、紙をひらひら振って乾かした]
では、私はちょっとこれを置いてきますね。
エーリッヒさん、大分気分が回復されたようで、何よりです。アストリアスさんと、エグランティエさんもお気をつけて。