─ 後日 ─[目覚めた後、そこに誰かがいた事に気づく事はなく。身体が動かせるようになるとすぐ、同じく目覚めた祖父と共に忙しく動き回る事となった。じっとしているのは性に合わないし、何より、自分のできる事を最大限にやりたい、という気持ちがあったから。そうして動き回って──]……クレム、起きたって!?[その報せを受け取ったのは、『蝕』から数日が過ぎて色々が落ち着いてからの事。そしてそれを聞いた瞬間に浮かんだのは、安堵──もだけれど。自身の目覚めの直後に固めた、決意]