[感じた変化は、大地に]
……おおっと!
[聞こえた宣誓にも似た声に呼応するかに隆起する地柱はぎりぎりで避けた]
ど、こが、本気じゃないってー!?
[今の技だけで、相手の技量が高い事を知り目を細める。
大きく息を整えるかに吐き出して魔法書を構える。「地」では対抗できいない、ならば]
『大気、我が呼び掛けに応じその姿を変えよ。光弾く刃となりて、我に対する物を切り裂け』
「言霊の継承者」エラリーの名において……
『エア・ブレイド』!
[目の前の大気が歪み、三日月のような光を生み出すのを見届け、最後の言葉と共に放つ。
それは、回転しながら男の左側に向かい、切り裂こうと迫って*]