[最初は、ただこの屋敷から出たい一心しかなかった。『仲間』に対して最初から疑う事無く抱いた信も、役割に定められてのものだったかもしれない。けれど。聞こえるコエに、伝わる意識に。ベルナルトとメーフィエ、二人に抱いた想い。それは決して、『ゲーム』に押し付けられたものではなく。生きて、一緒にここから出たい。この願いだって、今でも心から望むもの。だけど。もう三人で出ることは叶わない。そして、自分も。ここから出てはいけないと、心が叫ぶ。『鬼』が「人」の世界に出てはいけないと]