[そんな感じで、勢い任せに駆け出して。やって来た時の妙に鬼気迫る様子に、テレーズの両親は戸惑ったようだけれど。どうしても、すぐに言わなきゃいけない事があるから、と頼み込んで通してもらって]……クレムっ……![最後に直接顔を合わせたのは、確か、眠らされる少し前だっけ、と。そんな事を思いながら、名を呼んで、それから]こん、の……。大馬鹿やろおおおおおおおおおおっ![怒鳴るのと、頬に向けて拳が飛ぶのと。先だったのは、さて、どちらだったやら。*]