…私は、この『ゲーム』を終わらせる為に『鬼』に変わりました。
勝ちさえすれば、終わるのだと。
その一心で、人を喰らい、人を見捨てた。
けれど───気付いたんですよ。
駒が無くなっても新たに補充をすれば、また遊べてしまう事に。
…私がしたことは、決着をつけただけで。
『ゲーム』を終わらせる為とは、程遠いという事に。
だから、私はあなたに成り代わる。
[真っ先に命奪った女主人に語りかけるよう、淡々と言葉を落とす。
虚空見据える瞳は、それでも強い意志を秘めて]
せめて、次の『ゲーム』の始まりを見届ける為に。
[口にしたのは、終わらせられなかった自分へと課すべき罰**]