─過去の一幕・公園─
そうなんか?
ああ、そういえばそんな話もされたっけ。
正規には楽譜も無いとかなんとか。
[小さな呟きもしっかりと拾い上げる。
母の血はこういう部分にも密かに継がれていたりした]
あー、うん。
ならそんなに変なことじゃないんだが。
…あれが、こうなるんか…。
[名前を聞いて、一人で納得しつつ。
首を傾げる動作がどうにも幼い…いや、幼いとも違うような。けれど「神秘の奏者」とはどうやっても重ならないその落差に、つい呆れたような声が零れた]
っと。俺はグレッグ。
グレッグ=フォスターって言うんだ。