─宿屋・カヤの部屋─[無理するな、という言葉。それには素直に頷けたものの、やはり、撫でられると不満が先にたつ]……だから、子供扱いするなってのに。[部屋を出る背へと向けた、小さな不満は届いたか、否か。気配が遠のくと、小さく息を吐いて。窓辺に寄り、ぼんやりと外の景色を眺めていた]あ。……かあさん、心配してる、かな……。[口をつくのはやはり、日常に関わるもの]