― 空間のひとつ ―[何処か遠くに向けて吐かれた小さな言葉>>374。瞳のいろに気付くことは無かったが、それだけでも充分で]そちらには大人しい魔獣などはおりませんか?[少し苦笑混じりに首を傾ぐ。苦労の言には曖昧に笑うだけでやり過ごして]嫌ですよ。此処から解放される為にミンチ肉は作りたくありませんから。[その、やり過ごした笑顔のままで言い放す。王城に所属する身である以上、その力は高いものと自負している。……発揮する気はないけれど]おや、加減が不足していましたか?二本で抑えたのですけれどね。