>>366>>372
[落ち着けと言う声を拾うべき耳は痛くて痛くて。
何にも聞ける状態じゃないまま短い浮遊感に襲われる。
落ちたにしては少なめの衝撃はライヒアルトの犠牲の賜物。
転んだことにより耳にかかる体重が減り、痛みが軽減され]
…ぅー、痛…痛い…ちぎれちゃう……
[平気になる、なんてことなく涙ボロボロ。
耳の付け根を両手で押さえてスンスン鳴きつつ、辺りを見て]
ぁ…ライ、ヒアルト?
それに………ウェンデル。
[下敷きにしてる青年と、耳を掴んでた手の主の名を呼ぶ。
それ以上の言葉を紡ぐ前にふっと転送されて小さく縮こまった]