[階段までやって来たなら、ちょうど探す相手の姿はあるか。
声をかけよう、と思うより早く、玄関の向こうがざわめく]
……なんだ?
[開かれた扉。姿を見せたのは、幾度か見かけた副団長。
ようやくお達しが来たのか、と。
ひとまず、そちらへと足を向ける]
……で。俺たちの処遇は、どうなりました?
[問いかけに対する返答は、ある程度予測していたもの。
この集会場に集められた十二人の中に人狼がいるのは疑うべくもない。
村の住人への被害を最低限に止めるためにも、この場に居る者たちで人狼を見つけ出して対処しろ、と。
完全に危険がなくなった、と判断できるまで、村との関わりは一切禁ずる──と]
……気軽に言ってくれますね。
[伝えられたそれに対し、最初に口をついたのは。
ため息混じりのこんな言葉だった]