─ 道具屋 ─[素っ頓狂な声を上げる様子に、く、と微かに笑む]ああ、しっかり、聞こえてたぜ。まあ、こっちからのは届かなかったわけだし、気づかなくても無理ない、か。[戸惑うように揺れる眸。対する瞳は静かなまま]……そりゃあ、な。肝心の事、なーんにもいえないまんまであんな事になって。その上色々聞こえてたら、気にならない方がどうかしてんだろ。[心配だった、と。言ってしまえば、その一言で済む内容を、遠回しに告げて]