人狼物語 ─幻夢─

64 滄に揺らめく銀鏡


シスター ナターリエ

― →二階廊下―

[そろりと階段の傍まで歩み二階へと連なる其れを見上げる。
暫く此処で過ごすかもしれない事を思えば
階段が苦手であるなどとは言ってられない。
手摺りを支えとして一段一段上り何とか部屋の前まで辿りついた]

いっそ広間で寝泊まりしようかしら。
暖炉の傍なら暖かいし……

[真剣な面持ちで独り言ちた其れは
多分、女にとっては至極真面目に考えたこと。
ふと顔を上げると廊下の先に見覚えのある後ろ姿があった]

ラーイ……?
あんなところで何してるのかしら。

[訝しげに頸を傾ぐがおとうと離れの一句が浮かんだためか
歩み寄ることはせず――、荷を置いた部屋の扉に手を掛ける]

(391) 2011/01/08(Sat) 22:55:37

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