[震えるロランの肩が眼下にある。左手を彼の背にまわしぽんぽんとあやすように軽く叩くを繰り返す]――…ン。[低く掠れた声が耳朶に触れる。応えは短く紡がれて]大丈夫、大丈夫だよ。[常なら見せぬだろう子供のような姿。包み込むような穏やかな声をそと向けた]