聞こえないから、届かないと思ってたのに。 油断したなぁ。[笑みの音がクレイグから聞こえてなんとなしに悔しそうな表情が過る。けれど見遣る先の静かな景色に、ふ、と微か息を吐き] 心配してくれてたんだ。 そ、か。[遠回しに返るのは真っ直ぐな言葉。悪かった、とか、年下に心配されるほど弱くない、とか強がる言葉がちらと過ぎりはしたがそれではないとゆるく首が振られて] 気にしぃめ。 ――…ありがとな。[気にとめて、探してくれた事に対しての感謝を向けた。]