[「朗報」の内容は、暗い思考から少年を引き摺り出すことになった。
ダーヴィッドの視線>>343には、暫くの間を置いて]
……現状のよう、秀でた産業のないままでは、村の発展が望めないことは…、父も、承知しています。
新たに事業を起こすより、鉱山の資源に望みをかけるほうが……
村民にとっても、良いのだと、は。
それでも影響の程は、入念に調べることに……なるでしょうし、
リスクの大きい事であれば、断念する可能性も、高いと。
[幼くとも次期村長。ローザが疑問を発する前から、懸念の意は理解しており、ぽつぽつと、小声ながら、語る内容は歳には似つかわしくない]
それに……………
あまり奥深くに至るようであれば、尚更、反対するかと。
[続いた台詞を紡ぐときには、視線は下に落ちた。
首元を飾るブローチの、濃厚な赤色が視界に入る]