ううん、誰か――[いるんじゃないか、と。そんな言葉は、茂みの音に止まる。そこから現れたミハイルを見て、瞬いて。告げられた言葉に、少し拗ねたような表情を作ってみせる]あら、そんなこと。ミハイルもじゃない。出歩いて、しかも森なんて――[不自然な言葉のとぎれ。それから、うつむいてしまうのに、こちらも言葉が止まった]……あなた、具合悪いの…?