[随分と長く、穏やかな優しい声を聞いていた気がする。
ロランは漸く泣きやむと、ゆるゆると顔をあげて
ユーリー、カチューシャ、それからミハイルへと視線を巡らせ、
ゆっくりと口を開く]
……俺、ミハイルの近くにいたい。
俺が負けた時、銃が一番、
俺をなんとかしやすい気がする、んだ。
[他にも理由は複数あるのだけれど、今は告げる事無く。
ぐしゃぐしゃの顔を年長者へと向けた]
別に、一番美味しそうとか思ってるわけじゃないよ。
[此処にきてようやっと。
少しだけ、冗談が言える余裕が出てきて。
ロランは初めて、晴れ晴れとした笑みを見せた*]