─ 神魔の森 ─
[目の前の人物が行う仕草>>395の意味に娘は気付けない。
何よりも、母が助かる喜びで胸がいっぱいになっていたから]
「はぁい。
教えてくれて、ありがとう」
[花の在り処、そして帰り方を教えてくれたことに感謝を口にし、娘はぺこりと頭を下げた]
「森の奇跡は…一度、だけ。
分かった」
[柔らかな声>>396は娘の意識に染み入るように響く。
本当は来てはいけない場所だったのだろうと、朧気に理解しながら]
「それじゃあお花、貰っていくね」
[無意識に許可を得るように言葉を紡いで、娘は花のある場所へと駆けて行く。
帰り道は、違うことなく村の方へ**]