[クレムの不思議そうな顔には、眉尻を下げただけだった。
大事なものと言われて、それを確認する気分だったのかもしれない。手出しの話だけではなく、やはり兄と慕う人には似通う部分がある。同じ手を掛けなくてはいけなくても、大事なものは避けたい]
お話?
[不思議そうになるが、願われるならその通りにするだろう。>>391
予想通りの答えにはうんうんと頷いて]
褒めすぎなんかじゃないよ。
本当に似合っているもの。ねえ?
[クレムかヴィリーか、気づくならエルゼリートか。
自分だけでないと証明するように他の人を見て同意を求めた]
ゲルダさんは流石だね。
どうすればより魅力的になるのか知っているんだもの。
[本人は厨房の方だろうか。ちらりと窺ったりもしながら。
赤くなっているナータに悪戯っぽくクスリと笑った]