─過去の一幕・公園─
分かった。またここに来ればいいんだな。
それじゃ!
[それとなく呼び出し音まで覚えた、なんてのもまた別の話。
優雅な一礼に手を振り返し、しばらくその場で見送った]
…なんつーか。
しょっちゅうここに居ても群がられたりしないわけだよ。
知らない人にとっちゃ別人だろう、あれは。
[独り言が呟きになる位には衝撃的な邂逅だった。
小さなアラーム音が耳に届き、自分の端末も確認する]
っと、やべ。本気でこんな時間か。
誰かに連絡行ったらまた何か言われちまうし。
[今まさに巡回中かもしれない白い影を思い浮かべつつ。
ターミナルへの近道となる路地へと向けて軽快に*走り出した*]