[隻眼の彼の首肯と声>>395を受けると一度瞬きをする。自身の膝を包むようにある両の手の先がそわりと浮いて]雷が苦手な事も知ってるのね。ほんとはね、あの音とっても苦手なの。[少女のままの思考は秘め事を一つ囁いた。可愛いなる言葉が心を擽るのかはにかむ笑みがほんのり滲む]――……。[伸ばされようとした彼の右手が躊躇うを見て漸く左半分に纏わる闇を少女は認識した。護れなかった、と彼は言う。けれど、私は、護られなかった、とは思わない。私は、いつから彼を知っていただろう。過る疑問は答えを探し記憶を手繰る]