――う、わ…っ、[ガン、と腕越しに強く走る衝撃。顎への直撃こそ覆ったものの、その蹴りの勢いは戦闘慣れとは程遠い青年の身体を飛ばすには十分で。]……、っ、けほ…っ[まともな受身すら取れないまま、床へと転がった。強く体を打ち付けて――衝撃と痛みに、小さく咳き込む。……、痛すぎて、起き上がれない。仰向けで、腕を十字に組んだまま、その手を額に乗せて。]も、…むり。[こーさん、と告げる息は絶え絶えに。]