…そんなに心労を掛けさせてしまったのかな
でも僕、子供じゃないし…
[娘はぷぅ、と頬を膨らませたのち、くちびるを尖らせる。
目が離せないと言われ何処かおろおろしてしまうのだけど。]
ずっと、なのかい…?
そんなに君に見られてた何て夢にも想わなかったよ
是も修道院に居る子供達のお陰でもあるとか
[こてんと首を傾げ問う仕種は仔猫のよう。
ゼルギウスを喩えた話に関しては、くすくすと声をあげ理解をする。]
じゃあ…有り難う、これからも宜しく?
[少しばかり照れたように、娘は兄の気持ちで居る青年へと微笑んだ。]