逞しいお嬢さんだ。
[薄れる笑みと対照的に、男は笑みを深めて。
銀と黒の銃が光に包まれ、形状を変える]
そりゃぁ可哀想だし、同情もするが、
……ヤらなきゃ、オレが危ないんでねぇ。
[光は銃を構えていた両腕を包み、それ自体を大きな2つの銃口へと変える。
がしゃ、と重い音を立てて、闇の向こうへ隠れて行く少女に向けられた。
先ほどの火傷に触れたか、僅かに顔を顰めるが]
――それが嫌なら、守り抜いてみせな?
[言葉は本に向けてか、少女に向けてか。
2つの銃口がそれぞれに赤と青の光を集め、やがて交じり合い一つの大きな光球へと変わっていく]