[話す途中で、唇噛んで言葉を切る。
珍しく俯いているのは、表情隠し]
……なのに、あんな理由で、眠らされるわ。
挙句、勝手な理屈で、消えようとされるわ。
何とかしたいのに、なんにもできなくて。
手も、言葉も、全然届かなくてっ……。
……俺がどんだけ、悔しかったかわかってんのか、この、大馬鹿野郎。
[言い募る声が掠れているのは、多分、隠せていない、けれど。
それが何をほ意味しているか、物理的に見られるのは嫌だから、そっぽを向いて腕で目元をぐい、と擦って]
……友達に、なんにもできないの、嫌だって。
ガキの頃から何度も言ってたのに。
……なんで、あんなになる前に、ちゃんと話してくれねーんだよ。
言ってくれなかったら、わっかんねぇじゃん、俺、鈍いんだから。
[それから、そっぽを向いたままで、早口に言い放った。*]