ん、修行中。
まあ、師匠があれだったり手合わせしてくれるのがあれだったりはするけど。
[酷い代名詞の使い方だが説明する暇はない。
何故なら、既に次の一手が放たれようとしていたから]
っ!雷撃か…!
[天に向かうそれを一瞬目で追う、軌道を追っては間に合わないから、避ける代わりに防御を固めて]
………っ、たー
[流石に完全には防げるはずもなく、幾らかの火傷と痺れの残る体。
強く頭を振って、痺れを追い出し短剣を口元にあて意識を集中する]
……『ファイアブレス』!
[口元に当てていた短剣を相手へと振り向けて、放たれた言葉と同時、切っ先から向かうのは炎。
地を這うかのように走るそれは、小細工無しに真っ直ぐ彼の正面へと*]