よ、っと![足裏に返ってくる感触。腕で防がれても猶、衝撃が伝わってゆくのが分かる。倒立の要領で蹴り飛ばし、地に足が着けばひょこんと身を起こして]どうだ!思い知った…あれ?[蹴り飛ばした先。仰向けに倒れたまま、息も絶え絶えな青年に目を丸くした。今の状態ではそこまで強く蹴れていないはずなのだが]えーと、大丈夫、だよね。死んでない、よね?[慌てて傍へと駆け寄って。その上に屈みこむように顔を覗き込んだ]