−広間−
[広間で待ち伏せという作戦は、悪い着眼点ではなかったようで。なんとか絵手紙を手渡しお礼を言えたのは昼過ぎの事。
そのまま直に帰ろうとしたものの、どうせならお茶くらい飲んでから行きなさいとの勧めには逆らえず、3時のお茶をいただいて。
そんなことしてる間に、村から帰ってきた使用人から手渡された鞄は、ヤケに見覚えあるもので。
着替え一式が詰められたそれを無にするわけにもいかず、もう一泊決定に。]
…まぁ、仕方ないよね…うん。
………お得意さんだしなぁ。
[主が去った後で本音をぽつり呟いて、足をぶらぶらさせつつソファーにちんまりと座っていた。]